【国際女性デー特別企画】女性起業家インタビュー vol.2:Food Techを駆使した「未来の食」の開発者🍽

私たちGirls in Tech Japanでは、国際女性デーをきっかけに様々な分野で活躍している女性起業家の方にインタビューを実施し、ブログ記事として紹介していくこととしました。

第二回は、「未来の食」をテーマにビジネスを展開していらっしゃるフードアナリスト/審食美眼®︎代表の「とけいじ千絵さん」へのインタビューです✨ぜひご一読ください!

とけいじ千絵さん フードアナリスト/審食美眼®︎代表

大手企業や飲食店の商品開発、特に美味学を主軸に捉えた「新しい食」に関する監修、コンサル業務を得意とする。また食育の分野においては、セミナー講師、給食監修をはじめ、各種メディアで活躍中。既存の栄養素をベースにした考え方とは異なった、五感(嗅覚、味覚、触覚、視覚、聴覚)を駆使した様々なアプローチを行う。昨今は、「味覚」に特化した新しい食育に取り組み、特に、離乳期・幼児期から味覚を育てることを目的とした「子どもの味覚の育て方」講座は、予約の取れない講座として人気を博す。

著作:「0−5歳 子どもの味覚の育て方(日東書院出版)」、「子どもの頭がよくなる食事(日経BP社)」

ーープロフィールを拝見し、とけいじさんは新卒から今のお仕事を始められたようですが、学生時代から食に関するビジネスを考えていらっしゃったのですか?

実は、学生時代は弁護士になろうと思っていたんです。

当時、弁護士は比較的自由に自分の時間を持てる自由業だと考えていたため、ロースクール(大学院)に通っていました。

しかし、実際に弁護士事務所でインターンを経験すると、お子さんがいらっしゃる女性社員でも夜11時まで残業していたり、男性と同じように働かなくてはならず、これでは自分のキャリアを築くのは難しいなと思い、断念しました。

ーーロースクールをご卒業されているのですね!法律から食へ大きなキャリアチェンジをされていますが、その経緯を教えてください。

元々、自由業に憧れていたので、企業に入ることは選択肢にありませんでした。

学生時代、弁護士になるために必死に法律の勉強をしていたのですが、他方で、元々趣味でフードアナリストの資格を取得していたので、この資格で何かできないかなと考えたのが「食」ビジネスを始めたきっかけです。

ーー勉強が大変な中でも、フードアナリストの資格を取得されたのは、当時から「食」に興味があったのですか?

そうですね。父が外食関係の仕事をしていたことや、母が調理師免許を持っていたことが影響しているかもしれません。

幼い頃から、例えば「どんな材料が必要になるか自分で考えてホワイトソースを作ってみなさい」と言うように、母からは独特な方法で料理を教えてもらっていました。

ーー昔から目の前の「食」について、自分自身で考える習慣があったのですね!素敵です!ロースクール卒業後、フードアナリストとして活動を開始されたと思いますが、今までどのような活動をしてきたのでしょうか?

活動を始めた当初は、女性向けのメニュー開発などのコンサル業務を企業向けにやっていました。

例えば、来店されたお客様に「美味しさ」を記憶してもらうために、メニューの美味しさだけでなく、お店の雰囲気・カトラリーの選び方・スタッフへの教育方法などについてもコンサルティングしていました。

そんな中、子供ができたことをきっかけに、「食育」に興味を持つようになり、今では栄養だけでなく、その他の要素(見た目や場の雰囲気など)も合わせた、五感を刺激して食べることに興味を持ってもらう活動を始めるようになりました。

今では、フードアナリストとして企業コンサルティングや講座を実施しながら、食育、特に「未来の食」について考える活動をしています。

ーー「未来の食」とても面白そうですね!具体的な活動内容を教えていただけますか?

そうですね、例えば現在、私たちがタンパク質を摂取している材料が数十年後にはなくなってしまうと言われています。そのような未来が来た時に、私たちの食卓がどのように変化していくか提言する活動をしています。

最近では、東芝の皆さんと一緒にFood Techへの挑戦をしています。

このプロジェクトでは、子どもが「食」に興味を持つようなシステム(Sizzleful)を開発しています。

働きながら子育てをする方々は、ゆっくり食事をする時間が取れなかったり、せっかく家族みんなで外食しても、お子様の面倒を見るのが大変で、結局スマホでゲームや動画を見させてしまったり、なかなか食に向き合う時間が取れていません。

親と子の食事の時間を楽しいものにすると同時に、お子様に食を通して教育ができる、そんな新しい価値を持った次世代の食卓を、技術を使って生み出しています。

ーーそれはとても面白そうですね!今後の活動にますます目が離せませんね!そんな未来の食について先進的な取り組みをしているとけいじさんですが、今まで女性だからこそ苦労したことはありますか?

「食」は女性が多い分野なので、女性ならではの苦労ではないかもしれませんが、この業界では「子供のために時間をかけて食事を作ることが正義だ」と思っている人がまだいることや、「子供と食」に関する情報発信をする際に常に女性が主語に置かれてしまっていることに違和感を感じています。

もちろん、時間をかけて食事を作ることは素晴らしいことですが、働いている皆さんは、手をかけた料理を毎日提供するのは難しいと思いますし、共働き家庭が増えている現代では、ママだけでなく、パパも一緒に子育てしていくことが大事になっていると思います。

特に「食」に関する分野は、例えばお袋の味のように、情緒的に捉えてきたことが多いので、今後はぜひ理系女性の皆さんに科学的アプローチや技術を活用して、業界に新しい価値を注いで欲しいなと思っています。理数系女性だからこそ、思いつくアイデアがきっとあると思っています。

ーーありがとうございます。では最後に、現在の活動を通してどんな未来の実現を目指しているか教えてください。

もっと選択肢がたくさんある世の中になっていたら良いなと思っています。

例えば、食育は女性だけでなく、男性も一緒にやっていくことが当たり前になって欲しいし、そのためには男性も食育に興味を持つような情報発信をすることが大切だと思います。

また、食に関する価値観を増やしていきたいです。

適切な栄養と量を摂取できていれば、手作りでもコンビニ食でも良い。様々な働き方が生まれてくる今後の社会においては、様々な食に関する価値観も生まれるように、自分の仕事が関われたらと思っています。


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