イベント報告:差別について話してみようpart 1 〜知る・気づく〜

8月1日(土)に日本と米国を繋いだオンラインイベント、「差別について話してみよう 〜知る・気づく〜」が開催されました!

この「差別について話してみよう」は2回に渡るイベントシリーズで、Girls in Tech Japanの他に、B-LEAP(https://www.b-leap.com/)、Women in Music Japan(https://www.womeninmusic.org/wim-japan.html)、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(http://communityorganizing.jp/)、ちゃぶ台返し女子アクション(https://chabujo.com/)の共同イベントです。

Girls in Tech Japanからは、Co-Managing Directorの加藤愛子がボストンからファシリテーターとして、ロンドンから帰任したOperations Managerの張ロウがパネリストの一人として、参加しました!

イベントページ:https://gitbleap.peatix.com/

<パネリスト>

<はじめに>
イベントの冒頭では、ファシリテーターの加藤から、今回のイベント趣旨について簡単に説明がありました。
・皆さんは「差別」って自分には関係ない、海外だけのことだなんて思っていませんか?
・実は日本でも在日外国人が増えています。差別について考えるのは、決して海外だけの話ではないのです。
・また、日本においては、ジェンダーギャップ指数が諸外国と比べると、とても低いです。
政治や企業における意思決定の場に、女性が少ないという現実があります。
・本日は国内外で様々な経験のある女性たちと、差別について自分たちにできることは何か、一緒に知り、考えていきましょう。


*オンラインイベントの様子

<①それぞれの差別体験 〜今まで差別を経験したことってある?なぜ差別と感じた?〜>
続いて、今回のパネルディスカッションのテーマ①である、パネリストたちの差別体験のお話がありました。

鎌田)米国に来てから人種差別を感じるようになったが、これは日本にもあると気付いた。例えば、日本のアニメキャラは肌が白かったり、広告には白人が用いられていたりする。日本にも「人種のヒエラルキー」の影響があると感じる。
最近では、人種に関する記事を寄稿したらYahooニュースに掲載されたのだが、多くのコメントが寄せられている中に「海外の人種差別を日本に持ってくるな!」といったコメントもあり驚いた。

張)自分は中国生まれ、日本育ちの中国人だが、今まで国籍を意識したことはなかった。
ただ、「中国国籍だと仕事紹介をするのが難しい」と言われたことがあった。その時初めて、当たり前のように日本にも人種差別が存在すると感じて悔しかった。

国松)アメリカほど日本は人種のバラエティーが少ないので目立たないが、実は根深いところには人種差別の意識がある。例えば,日本の履歴書は写真や性別を記入する欄があり、採用の時に「最初の属性で判断しますよ」というメッセージのように思う。これはアメリカでは法律的にNGでもあるのに。最近では履歴書の規格から写真や性別欄が排除される形になってきた。

佐藤)日本での差別経験でいうと、最近日本で物件探しをしていたら、ペット可に合わせて「外国人可」という欄があり、とても驚いた。この件をSNSで呟いたところ、「大家の立場で考えると、このカテゴリーは必要だ」という声もあった。でも、自分が日本に住む外国人の立場だったら差別されていると感じると思う。

<②差別の定義は?どこから差別になる?>
佐藤)物件探しの件では、「差別ではなく区別だ」というコメントが多くあった。差別とは、ある人を他の人と差をつけて扱うことで、入試や運転免許などは区別と私たちは捉えていると思う。目的に合理性があれば差別ではないのか?不当な扱いを受けたら差別になるのかな?

国松)マジョリティとマイノリティ、特権がある立場かどうか、などを意識する必要があると思う。立場の弱い側は何をいっても逆差別にはならない。なぜなら常に弱い立場にいるから。

佐藤)「外国人可」は外国人歓迎という意味だというコメントがSNSであったのだが、受け取る方がそう思わなかったら違うと思う。

張)自分は中国人というアンデンティティだが、胸を張って「中国人だ」と言えることが少ない。育ちは日本であることや、国際社会の中での中国に対するイメージなどから、自分が中国人だと言うと周りからどんな反応があるのか気になる。人種など変えられない部分について不当な扱いを受けると、自分ではどうしようもないのに…と感じる。

鎌田)マイノリティ側が阻害された気持ちになるのであれば、マジョリティ側が意図して行ったことじゃなくても差別になってしまう。社会が差別を乗り越える上では、意図的に意識してマジョリティ側が差別をなくすための行動をする必要があるかもしれない。

加藤)日本人は日本にいる限りマジョリティの立場にあることが多く、それが故に気づかないうちに差別をしてしまう、差別が出来てしまう立場にあることを意識する必要がある。社会構造などから変えていく必要があると思う。

<③どうしたら差別に気づくことができる?差別をどう周りの人と話していったら良いか?>
ここから先の詳細は、Part 1動画でご覧いただけます。
Part 2のチケットご購入時にPart 1の動画をご視聴いただけますので、今すぐお申し込みください!
>>申込ページ:https://gitsabetsu2.peatix.com/

<パネルディスカッションまとめ>
加藤)自分の中にある偏見を知り、認めること。公平性のある情報を得ること。違和感を感じたときに立ち止まって考えたり調べたりすること。背景が歴史だったり通念だったりするのはなぜか、変化を避けてきたせいで通念になってしまっただけではないか?まで掘り下げて、ナゼナゼを繰り返していくことが、差別について知る、気づく上では大切だと思う。

<参加者からの質疑応答>
最後に、オンライン参加者からの質問をYouTubeのコメント欄で受け付けて、パネリストの方々に答えていただきました!

Q1. 日本と米国でマイクロアグレッションとマクロアグレッションの違いを感じるか?
鎌田)ピッツバーグにいる自分は、マイクロアグレッションを感じることがある。
何か言われた瞬間は差別だと感じなかったが、後から考えると「あれはアジア人に対する人種差別だったのかな」と感じることがある。

佐藤)自分もマイクロアグレッションを感じることがある。
米国では,例えば高級なレストランで白人グループと異なる対応をされることがある。明確な差別的な態度をされるわけではないのだが、オーダーを取りに来るのが他のテーブルよりも遅かったりすると、「これって差別されてるのかな?」と感じる時がある。

張)マクロアグレッションという観点で言うと、日本にずっと住んでいるのに、なぜ選挙権が与えられないのだろうと思う。

加藤)私も米国において外国人ビザの発給を止めようという動きがあり、その際はマクロアグレッションだと感じた。

Q2. 発言や行動しなかったとしても、心の中で思うだけでも差別になってしまうのでしょうか?
張)そう思ってしまうことは、自分のルーツが関わっているかもしれないし、そう思った時点で「なぜそう思ったのか」を考えてほしい。

国松)思っていること自体は、誰しも色んなバイアスがあるから仕方ないかもしれない。

佐藤)人は主観から逃れられない。だからこそ、逃れられないということを認識し、みんな価値観が違うことに気づくことだけでも前進していると思う。

Q3. 日本だとコメディアンが白人、黒人、インド人など、他人種の真似をすることがある。これは差別になるか?
鎌田)視聴者には様々なバックグラウンドの方がいるのに、日本人しか想定しないでやっているところがあると思う。その国にゆかりのある人たちが見ていることを意識していない。

佐藤)黒人の場合、歴史的な背景もあるため、例えばトランプ大統領の真似をすることと同じ土台で黒人の真似をすることを議論することは違うと思う。

張)人種的な差別なのか、ただ単に特定の人物のパロディなのか、表現する側は見た人がどう思うかを考えることが大切だと思う。表現している側は気付いていなくても、受け取る側が傷ついているかもしれない。

国松)受け取った側が傷ついた時に、表現した側は「そういった意図はなかった」というだけではなくて、そう捉えた人がいたことを真摯に受け止めて、なぜそう感じさせてしまったかを考える必要があると思う。

<全体まとめ>
皆さん、いかがでしたか?
誰でも一度は差別を経験したことがあるのではないでしょうか?
しかし、私たちはあまり差別について話し合ったことがないと思います。
このイベントを通して、私たちは身の回りの差別について気づくこと、知ること、
そして、差別に対して考えていくヒントを得られたのではないでしょうか?

第2回イベントは「差別について話してみよう 〜行動する〜」です!
差別に遭遇した時にどうすれば良いか?等をPart 1のパネリスト・ファシリテーターと一緒に議論します。
8月22日(土) 日本時間21時〜22時半/米国東海岸8時〜9時半に開催されますので、お楽しみに!
>>申込ページはこちら:https://gitsabetsu2.peatix.com/


You May Also Like