9/3日本初開催イベントレポート①技術系企業の女性管理職によるパネルディスカッション「自分らしいキャリアの⾒つけ方」

Managing Directorの加藤愛子です!

次のイベントが12月17日(土)東京にて開催することに決まりました!!!

前回9/3(土)の日本初開催イベント@大阪の様子を,我々の活動レポートから少しずつ公開します!

 

実施した3つのプログラム

①パネルディスカッション「自分らしいキャリアの見つけ方」

②パネルディスカッション「世界・女性起業家・子育てにおける多様な働き方」

③基調講演「イキイキ仕事をし続ける方法〜脳科学の視点から〜」

のうち,今回は

①技術系企業の女性管理職によるパネルディスカッション「自分らしいキャリアの⾒つけ方」

についてのレポートです!

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技術系企業に勤める女性管理職4名にパネラーとなっていただき,日頃の苦労,挫折,人生のターニングポイントなどを共有いただいた.参加者の視野を広げ,「明日から何かやってみよう!」,「私にも出来るんだ!」と思って帰ってもらうことを目的とした.

 

皆様のご略歴をスライドに表示し,お一人ずつ自己紹介いただいた.

◆アサヒグループホールディングス株式会社 R&D戦略室担当部長 兼 広報部門マネージャー 兼 知財部門マネージャー 赤染陽子

◆NTTビジネスソリューションズ株式会社 経営企画部 人財開発担当課長 福島悦子

◆オムロン株式会社 技術・知財本部 センシング研究開発センタ 画像センシング研究室 長谷川友紀

◆株式会社豊田中央研究所 研究マネジメント室長 牧野玲子

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◆アサヒグループHD株式会社 赤染さんは,技術系で大学を卒業し,食品会社へ入社,約十年勤務した後,生化学を学ぶために辞めてアメリカに私費留学,帰国後,特許翻訳事務所で働きながら,研究職を探してアサヒビールに入社.約十年間研究所に所属し,その間,博士(理学)を取得,最近は大阪アサヒラボ・ガーデンでサイエンス新規イベント企画もしながら,主務である知的財産業務に従事し,技術で会社に貢献をしている.

◆NTTビジネスソリューションズ株式会社 福島さんは,NTTが1社だった時に入社,新しいサービスを入社時から作りたかったので,自ら志願して子会社へ出向.まるで転職したように違う雰囲気の子会社で,多くのことを気づくことができたのでシェアしたい.

◆オムロン株式会社 長谷川さんは,入社後,画像センシングのR&D一筋.3次元計測も担当.管理職になってからは研究開発だけでなく,中長期的な事業を見据えた技術開発テーマの立案も担当している.

◆株式会社豊田中央研究所 牧野さんは、「まだ夏休みの宿題が終わっていない子どもたちを心配しつつ,名古屋から参りました」と笑顔でご挨拶.秘書で入社し,知財部調査課,研究企画室を経て,現在、研究マネジメントを担当.もともと事務系だったため,自分の専門性を高めるため心理学の勉強ををはじめた.

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左から赤染氏,福島氏,長谷川氏,牧野氏,加藤

 

 

赤染さんからは,最初の食品会社を約十年務められたのを辞めてまで,海外の大学に一年間進まれた理由として,「男性社会の中で,男性より頑張っても容易には認められず,二倍頑張ることを求められた.ここで人生諦めるのも悔しいなと思い,「もっと認められるように実力をつけなければならない」と思い,勉強するためにアメリカに行った.」とのことが分かった.ちょうど男女雇用機会均等法が施行された直後に女性総合職第二期生として社会人となられた赤染さんは,当時は総合職の女性が少なく,一般職女性からも総合職男性からもあつれきを受け大変だったとのこと.最もつらかったことは,「これまで通り,女性は男性を支える仕事もなぜか残ったまま,男性としての働きもしないといけない=単純に負荷が二倍ということ.一般職女性の仕事(お茶くみなど男性のアシスト全般,朝のお茶くみ,十時のコーヒー出し,お菓子を出すお三時も)がそのまま残ったまま,総合職男性と同じ成果が求められた.その上に,成果出すために男性より二倍くらいアピールできる成果を出していかないといけなかったこと.日本社会は調和が大事なので辛かった.」とのことだった.さらに,「最近は,派遣社員や契約社員など多様な雇用形態のため,違う立ち位置の女性も増えているので,互いに納得,調和しながら仕事をやっていくことは以前に増して大変.調和が目指すべきゴールなのかどうかは疑問が残るが.困難さをたくさんお伝えしたのは,これからの若い方々を疲れさせるためではなく,競争が激しさを増す世界の中で日本社会を持続可能なものとするためにも,特に若い人に頑張ってもらいたいことからで,私も若い皆様から学びながら,進むべきより良い方向を探していきたい.」とのこと.%e7%b4%a0%e6%9d%90-002赤染氏

管理職の人は仕事の降り方を見直すきっかけにできたのではないかと思いました.(加藤)

 

長谷川さんからは,関西経済連合会主催の「米国派遣プログラム2015」にて「海外のダイバーシティーの目の当たりにした」ことについて,日本と違うのか,長谷川さんご自身どうしていこうと思ったかを教えていただいた.(「米国派遣プログラム2015」とは,旧大阪総領事館の共同事業で,女性のempowermentを目的にした事業.長谷川さんは2期生で,派遣対象には男性も含まれる.)

「ダイバーシティーの先進国であると思われているアメリカでも日本との違いはあまりないと感じた.大学,ベンチャー企業,IBM等に沢山訪問した中で最も面白かったのは,アクセンチュアで女性管理職に多く会い,その方々が仕事に対する思いが皆違ったこと.仕事一筋の人もいれば,子供が手を離れてから仕事をはじめ管理職になった方もいた.ロールモデルが周りに少ないと思っていたが,それぞれ違っていいんだと気づけたことは良かった.」

日本は(ロールモデル等よく言われるので)決め過ぎですか?という質問に対し,「日本は女性だけが(仕事も家庭も・・・と)背負わなければならない雰囲気が強いが,本来は多様な価値感があってよいはず.周囲の理解を得て,ときには手伝ってもらい,自分が出来ることは精一杯行ない,相互に助け合える環境が作れるのがよいと思う.」とのこと.

現在10人の部下をマネジメントされている中,子育てと仕事の両立は一体,どのように日々回せているのですか?苦労はどんな点ですか?という質問に対し,「子どもがいると,突発的に休むことが絶対にある.なにかあった時に人に仕事を渡せる状態に常にしておくようにこころがけている.」とのこと.また,笑いながら,「息子にも自律してもらえるように自分のことは自分で対処できるようにしているように育てている.やきそばくらいは自分で作っている.」とのこと.

unspecifiedet3kb4da 長谷川氏

 

福島さんには,ベンチャー色溢れる社内子会社へ自ら希望してご出向された経験の様子や気づきをお聞きした. 「社長の隣にいながら,現場もみるような,ひとつの事業全体を見渡せる環境で働かせてもらい、価値観がガラッと変わった.毎日毎日日銭を稼ぐ感覚,社長も社員もチャレンジ精神・スピード感が全然違う.これまで私はなんてのんびり仕事してきたんだろうと思う毎日だった.」とのこと.また,社長から「考えても行動しなきゃ何もしていないと一緒」,「失敗しても良いからチャレンジを」とよく言われていたとのこと.福島さんは,挫折はなかったか?という質問対し,「ありました」とのこと.「念願だった自分でサービスを考えられる仕事のプロジェクトリーダーになれた時,先輩方みんなの意見が食い違って自分に集中した.さばききれず,全部聞き入れようとしたらパンクし,急に情報(記事やサイトや仕事の話)が耳に入って来なくなったので,お休みをもらいました.」とのこと.「良い子だったと思う.」 そのお休みは,「人生で一番みなさんに迷惑をかけた失敗だったので,会社が続けられるか心配になった.」とのこと.しかし,「振り返って,自分と話す時間があったので,そもそもなんで会社に入ったんだっけ,なにをやりたかったんだっけと考え直した.」

「自分らしさを失って、Willを無くしてまでする仕事は,結果的に,周りも自分もお客さまもハッピーじゃない.」という思いに至り,「自分がやりたいこと,できないことを言えるようになった.」,「勝ち気で生意気な社員だったけど,ヒトの痛みが分かるようになった.いろんな人が集まってチームが出来るんだなということを痛感しており、仲間の個性を大切にしながら、チームのパフォーマンスを上げていける働き方をしたい.」とのこと.

%e7%b4%a0%e6%9d%90-003福島氏

福島さんのシェアは非常に勇気が必要だったと思うので,大変ありがたかったです.(加藤)

 

牧野さんはご自身で大学・大学院まで進まれた心理学は,お仕事に直接関係していなかったんですよね?なぜ始められたのか?という質問に対し,「学生時代に見たナブラチロワ(プロテニス選手)がメンタルトレーナーや管理栄養士等の専門スタッフを率いて世界を戦っている姿をみて、私も心理学や栄養学を学びたいと思っていました.」また,「会社の中で、技術ビジョンを創る仕事が立ち上がった時に,手を挙げて参加しましたが、貢献できるだけの専門性や強みが自分になかったことに気づきました.」今は「心理や福祉という専門的な視点からも積極的に発言できるようになり,新しい提案や発言がしやすくなりました」とのこと.

大学へ編入された時期に双子のお子様を出産されて,勉学と仕事と家事と育児の両立は,相当大変でしたよね?という質問に対しては,

「当時は、働く女性にとって,結婚や出産は計算したらリスクでしかない時代でした。もし、冷静に考えていたら選択できなかったかもしれません(笑).」と女性の出産や結婚を仕事の上ではリスクと表現.「とにかく目の前のことに集中し,明日のことは分からない状態でした。いつもぎりぎり」状態.その中で,「相談できる人がいることが大事.私は基本誰にでも相談するタイプ.困った時に助けてくれる人がいること」が重要とのこと.「今も同じで,自分のことを知っていてもらってサポートしてもらう,自分も周りの人をサポートするという『お互い様』の関係を構築しておくことがとても大切」

とはいえ,相談する人がいるためのコツとは?と聞くと,「例えば、通っている歯医者や,ご近所さん等身近に相談できる人はいるはず.普段から周りの人とコミュニケーションすることがポイント」とのこと.「そのためには自分をopenにすること.例えば妊娠中の悪阻が激しいときにトイレで寝てたことも、男女関係なく言っちゃってました」と笑いながら体験談を共有された.

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最後に,加藤から,登壇者の方々のキャリアは一例であり,必ずしもそうする必要はないこと,私たちは押し付けたくてこのパネルディスカッションを企画したわけではないことを最後に申し上げて終了した.

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最後は質疑応答が途絶えませんでした.

私も企画をしながら自分自身,皆様と同じ悩める者であり十分に咀嚼したいと感じました.(加藤)

 

 

 

次のレポートもお楽しみに~~~!!!

 

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